
Native Broadcastが、1stアルバム『ACTING AS IF』を本日リリースする。
Native Broadcastが、1stアルバム『ACTING AS IF』を本日リリースする。
本作について、バンドは次のようにコメントしている。
“信じたいという衝動は、時にその不在を強く意識させる。”
この作品は、「信念」と「揺らぎ」の狭間に立ち現れる心の震えを掬い取り、形にしたものだ。
透明感のあるギターサウンドと深く歪んだノイズを軸に、理想と現実の狭間で揺れる感情を静かに描き出す本作。日々変化する現実の中で自己を模索する心の動きを、淡くも確かな質感で刻み込んでいる。

『ACTING AS IF』に至るまでの5年間
『ACTING AS IF』は、Native Broadcastが歩んできた5年間の集大成といえる作品だ。
バンドはこれまでに「Warblers」「Claydoll」「556」「Elusive」「Amalgam」といった楽曲をそれぞれ単独で発表し、その都度、独自のアートワークや映像を通して世界観を拡張してきた。
各曲は独立した章でありながら、互いに呼応する物語として構成されている。
「Warblers」のMVが「Claydoll」へと繋がり、「556」では過去作への引用が見られ、「Elusive」や「Amalgam」ではこれまでの要素が再構築されていく。
それは、バンドが“ヒットソング”を狙うよりも、時間をかけて物語を紡ぐことを選んできた証でもある。
無名の時期から一貫して、楽曲と映像を一体の表現として積み上げてきたNative Broadcast。彼らにとって“コンテンツ”ではなく“アート”を作り続けるという姿勢が、この作品の根底にある。
終わりと始まりをつなぐ作品
『ACTING AS IF』では、これまでの楽曲群が新たな形で再構築され、バンドの歩みを一つの物語としてまとめ上げている。
過去の断片を新しい空気の中に閉じ込め、これまでの章の「終わり」と、新しい章の「はじまり」を告げる作品として完成した。
Native Broadcastは、音と映像の双方で物語を描き続けるアーティストとして、その表現の軌跡を確かな形で提示している。