星と月は天の穴

映画『星と月は天の穴』が残した、もう一つの物語。松井文が歌い、俳優たちが囁く、下田逸郎の楽曲とセリフが溶け合うサウンドトラックアルバム発売。

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星と月は天の穴

本作は、12月19日より全国公開の映画「星と月は天の穴」(監督:荒井晴彦/原作:吉行淳之介)のサウンドトラックで、松井文が歌う下田逸郎の楽曲を収録したアルバム。

作詞・作曲・プロデュースをシンガー・ソングライターの下田逸郎が手掛け、のろしレコードとしても活動する松井文がボーカリストとして参加。情感豊かな歌詞と透明感あふれる歌声が、映画の情景を鮮やかに彩った。

主題歌「揺れないブランコ」、劇中歌「遠い朝」「いちどだけ」は、下田のライブで長年愛されてきた楽曲。テーマソング「星と月は天の穴」とインスト曲「肩ごしの景色」は、本作のために書き下ろされた。
また「小さな舟」、「台風と永遠」は映画未使用曲ながら、作品の世界観をさらに深める楽曲として収録されている。アレンジは、ジャズ、ブルース、ロック、フォークなど幅広いジャンルで活躍するベーシスト・東ともみが担当。出演の綾野剛、咲耶、田中麗奈の名台詞を織り交ぜ、映画の余韻を鮮やかに蘇らせる贅沢なアルバムとなっている。

2025年12月24日(水)発売。予約・購入は全国の店舗のほか、ブリッジ通販でも可能。


・アーティスト名:松井文
・タイトル:松井文 映画「星と月は天の穴」を唄う
・品番:STMC-003
・JAN:4582561406652
・レーベル:stmac records
・商品フォーマット:CD
・税抜価格:2500円
・発売日:2025/12/24(水)

トラックリスト

  1. 小さな舟
  2. 揺れないブランコ
  3. テーマソング「肩ごしの景色」
  4. 遠い朝
  5. テーマソング「星と月は天の穴」その1
  6. いちどだけ
  7. テーマソング「星と月は天の穴」その2
  8. 台風と永遠

松井文
何げない情景から、人と人との関係性を鮮やかに描き出すシンガーソングライター。
大胆なのに繊細、頑固かと思えば軽やかで、そっけないのに愛が深い。嘘の言えないその歌で、聴く人に確かな足跡を残す。
平成元年、横浜生まれ。2012年、1stアルバム『あこがれ』をリリース。その後、折坂悠太、夜久一とともにレーベル&ユニット「のろしレコード」を立ち上げ話題に。7inchシングル『NOT MY DAY』をきっかけに、バンド「松井文と他人」を始動。2023年のシンプルなギター弾き語りだけの3rdアルバム『窓から』をリリース。2025年は注目の演劇ユニット「ウンゲツィーファ」の劇伴を担当し、のろしレコードでFUJI ROCK FESTIVAL’25にも出演した。

下田逸郎
1948年生まれ。1969年シモンサイとして「モーニング・サービス/霧が深いよ」でレコードデビュー。寺山修司・東由多加と出会い、1970年ロックミュージカル「ゴールデンバット」の作曲音楽監督としてNYオフブロードウェイ公演に参加(東京キッドブラザース)。帰国後、シンガーソングライターとして8枚のLPアルバムをリリース。ソングライターとしても「月のあかり」(桑名正博)、「セクシィ」(石川セリ)などがある。2019年には、自身の原案・監督による映画「百憶年」が公開。荒井監督作品では、『身も心も』(97)、『この国の空』(15)、『火口のふたり』(19)で音楽を担当。『火口のふたり』ではおおさかシネマフェスティバル音楽賞を受賞。


「星と月は天の穴」
監督:荒井晴彦
原作:吉行淳之介
脚本:荒井晴彦
出演:綾野 剛 咲耶 岬あかり 吉岡睦雄 MINAMO 原一男 / 柄本佑 / 宮下順子 田中麗奈

いつの時代も、男は愛をこじらせる――
女を愛することを、恐れながらも求めてしまう、滑稽で切ない男の愛の行方。
荒井晴彦監督と俳優・綾野 剛が織りなす日本映画の真髄
 『ヴァイブレータ』(03)、『共喰い』(13)などキネマ旬報脚本賞に5度輝き、半世紀ものキャリアを誇る、日本を代表する脚本家・荒井晴彦。『火口のふたり』(19)をはじめ、自ら監督を務めた作品群では総じて人間の本能たる〝愛と性〟を描き、観る者の情動を掻き立ててきた。最新作『星と月は天の穴』は、長年の念願だった吉行淳之介による芸術選奨文部大臣受賞作品を映画化。過去の離婚経験から女を愛することを恐れる一方、愛されたい願望をこじらせる40代小説家の日常を、エロティシズムとペーソスを織り交ぜながら綴っている。
 主人公の矢添克二を演じるのは、荒井と『花腐し』(23)でもタッグを組んだ俳優 綾野 剛。着実にキャリアを重ね、名実ともに確固たる地位を築き上げてきた綾野が、これまでに見せたことのない枯れかけた男の色気を発露、過去のトラウマから、女を愛することを恐れながらも求めてしまう、心と体の矛盾に揺れる滑稽で切ないキャラクターを生み出した。
 そして、矢添を取り巻く女たち――女子大生の紀子を演じるのは、新星 咲耶。女性を拒む矢添の心に無邪気に足を踏み入れる。矢添のなじみの娼婦・千枝子を演じるのは、荒井作品3作目の出演となる田中麗奈。綾野演じる矢添との駆け引きは絶妙、女優としての新境地を切り開く。さらには、柄本佑、岬あかり、MINAMO、 宮下順子らが脇を固め、本作ならではの世界観を創り上げている。1969年という日本の激動期を背景に一人の男の私的な物語を映す、滋味深き日本映画に、温故知新を感じることだろう。名匠 荒井晴彦の脚本から導き出された俳優 綾野 剛の真骨頂、映画界に一石を投じる<R18>の異色作が誕生した。

・STORY
小説家の矢添(綾野 剛)は、妻に逃げられ結婚に失敗して以来、独身のまま40代を迎えていた。心に空いた穴を埋めるように 娼婦・千枝子(田中麗奈)と時折り体を交え、捨てられた過去を引きずりながらやり過ごしていた。そして彼には恋愛に尻込みするもう一つの理由があった。それは、誰にも知られたくない自身の“秘密”にコンプレックスを抱えているからだ。そんな矢添は、自身が執筆する恋愛小説の主人公に自分自身を投影することで「精神的な愛の可能性」を自問するように探求するのが日課だった。ところがある日、画廊で偶然出会った大学生の瀬川紀子(咲耶)と彼女の粗相をきっかけに奇妙な情事へと至り、矢添の日常と心が揺れ始める。

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