
オーストラリア出身のインディロック・トリオ、Howling Bellsが、12年以上ぶりとなるニューアルバム『Strange Life』を2026年2月13日に〈Nude Records〉からリリースすることを発表した。前作『Heartstrings』(2014年)以来となる本作から、新たにアルバム収録曲「Chimera」も公開されている。あわせて、2026年2月にはUKインストア・ツアー、3月から4月にかけてUKツアーが予定されている。

「Chimera」について、ボーカル/ギターのフアニータ・スタインは、言葉が持つ複数の意味の中から「不条理で、手の届かない幻想」という解釈を選び、自身の音楽活動の実感を重ねたと語る。音楽と向き合う中で経験する浮き沈み、理想と現実の距離、そしてその過程そのものに価値を見出す心情が、希望と手放しというテーマとして描かれているという。
Howling Bellsは2006年のセルフタイトル作で注目を集め、英国インディロック全盛期の中で独自の存在感を放ってきた。フアニータ・スタイン、兄のジョエル・スタイン、ドラマーのグレン・モールによる中核は変わらず、活動拠点を英国へ移しながら、NMEツアーやColdplayのサポートツアーなどを経験してきた。Tom WaitsやSonic Youth、Nirvana、Fleetwood Mac、Bjorkといった影響を背景に、ロマンティックでありながら荒削りなインディロックを築いてきた点も特徴だ。
新作『Strange Life』は、そうした歩みを振り返る記録であると同時に、新たな探求の成果でもある。アルバムは、長年の友人であり共同制作者でもあるプロデューサーのベン・ヒリアー(Blur、Depeche Mode、Elbow)と共に、彼のAgricultural Audio Studiosでレコーディングされた。長い沈黙を経て完成した本作は、Howling Bellsの現在地を静かに、しかし確かな輪郭で示す作品となっている。
Howling Bellsは2026年初頭、作品のリリースに合わせてUK各地での公演を予定しており、新作とともにバンドの再始動を印象づける動きが続く。