イタリアのポストパンク・バンド Talk To Her、ニューアルバム『Pleasure Loss Desire』を10月30日にリリース

Between the DoorsNEWS1 month ago184 Views

イタリアのポストパンク・バンド、Talk To Herが、10月30日に Shyrec / Icy Cold Records よりセカンド・アルバム『Pleasure Loss Desire』をリリースすることを発表した。

同作からの新曲「Dyve」が本日公開された。アルバムの中でも特に緊張感の高い一曲であり、タイトルは“Dive(潜る)”と“Dying(死にゆく)”という2つの言葉を組み合わせた造語に由来している。この繰り返される言葉が示すように、楽曲のテーマは依存、降伏、そして自己喪失にある。穏やかでありながらも苦悩を孕んだヴァースと、爆発的なコーラスとの間に鋭い対比が生まれ、曲全体に強い緊張感が漂っている。

Talk To Herは、歪んだギターとシンセサウンドを重ね合わせることで、脆さとエネルギーが共存する独自のサウンドを作り上げている。「Dyve」は、欲望と自己喪失、そして手放すことへの葛藤とのバランスを問う、深淵へのダイブのような楽曲となっている。

「Dyve」は、先行シングル「PLD」に続く楽曲である。「PLD」は、ダークで執拗なシンセ、トライバルなドラム、鋭いベースライン、深いバリトン・ヴォーカル、そしてギターのテクスチャーが融合したトラックとして話題を呼んだ。

アルバム『Pleasure Loss Desire』は、冷たく無機的な世界への下降を描いており、明晰さと忘却が絶えず交錯する中で均衡を探るように展開する。静寂と感情の爆発を往復しながら、乖離と疎外の二面性を掘り下げる構成となっている。
それぞれの楽曲が、欲望、苦悩、郷愁、希望、恐れといった対照的な感情をあらわにし、不確実性と変化の時代を生きる人々の脆さを描き出している。

前作『Love Will Come Again』で扱われた情動的で情熱的なテーマから一転し、今作では疎外、苦痛、恐怖へと焦点が移る。サウンドとヴォーカルはより冷たく、しかし一層攻撃的に進化。ウェイヴ的な要素を保ちながらも、ポストパンクを軸に、90年代末〜2000年代初頭のポストロック/オルタナティヴ・ロックの影響を強く感じさせる作品となっている。

本作は、Maurizio Baggio(The Soft Moon, Boy Harsher) を共同プロデューサーおよびレコーディング・エンジニアに迎えて制作された。

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