
Human Pitchは、The Lot RadioでレジデントDJを務める Simisea(レーベル〈SLINK〉主宰)と Tristan Arp(〈Wisdom Teeth〉などから作品を発表し、Asa Toneのメンバーでもある)が運営するレーベル。アンビエント〜実験音楽の先鋭的なアーティストを紹介してきた同レーベルにとっても、COLA RENとの契約は中国シーンとの新たな架け橋となる。
COLA RENは、都市と自然、記憶と夢の狭間を繊細なサウンドスケープで描く音楽家として注目を集めており、これまでフィールドレコーディングと電子音響を融合させた詩的なインストゥルメンタル作品を制作してきた。今作『Mekong Ballad』では、自身の歌声を初めてフィーチャーし、表現の新境地を切り開く。
本作には、川の息吹や熱帯の空気、湿度や記憶の反射をテーマにした6曲を収録。サウンドはまるで水面に差し込む光のように揺らぎ、溶け、反射を繰り返す。水の流れを思わせるアンビエント・トラック群は、COLA RENの独特の感性と構築的な美学を強く感じさせる。
タイトル曲「Mekong Ballad」では、中国語詞をラッパー J-Fever(小老虎) が手掛け、COLA REN自身がヴォーカルを担当。さらに、中国のフリージャズ・シーンで活躍する tga(サックス)、タイの即興演奏家 rrrrrm(トランペット) が参加しており、電子音とアコースティック楽器の呼吸が交錯する豊かな音像を生み出している。
また、日本独自仕様でリリースされるCD版には、Mong Tong、Guohan、Wu Zhuoling によるリミックス3曲を追加収録。これにより、オリジナルとリミックスを合わせた全8曲入りのフルレングス作品としてパッケージされる。
CD Edition Bonus:
6. Mekong Ballad (Guohan’s Dub)
7. Mekong Ballad (Mong Tong Remix)
8. Mekong Ballad (Wu Zhuoling Remix)
Credits:
Composed and produced by COLA REN
Lyrics on track 1 by 小老虎 (J-Fever)
Tenor saxophone on track 1 by tga
Trumpet on track 2 by rrrrrm
Artwork by Lanxin Zhao
Calligraphy on CD by Popol Wu
Mastered by Tristan Arp
COLA RENは、中国・広州を拠点に活動する音楽プロデューサー/DJであり、ラジオ・チーム「八平/8m2」の共同設立者。彼女のサウンドは、人間への観察、内省、そして世界を旅して得た体験からインスピレーションを受けている。
クラシックピアノと美術写真のバックグラウンドを持ち、ロンドン、ロサンゼルス、北京、上海といった都市での生活を経て、音楽とビジュアルアートの両面に深く根ざした独自の芸術的ヴィジョンを形成。COLA RENは、サウンドを通じて有機的なイメージや感情の色彩を描き出すことに長けており、世界各地のリズムの源流を行き来しながら、聴き手を導いていく。
2023年春にはMamayoとともにレーベル〈AMWAV〉を設立し、デビューEP『Hailu』を発表。Knopha、Lena Willikens、Vladimir Ivkovic、K-LONE、Al Wootton、Joe Delonらをはじめ、NTS、Rinse FM、Kiosk Radio、The Lot Radioなど世界中のDJやラジオ局から早くも支持を集めた。
同年夏には、デビュー作のリリースを記念した2ヶ月間のヨーロッパツアーを敢行。NTS、HÖR、Kiosk Radioといった国際的なラジオ局に出演し、英国レーベル〈Wisdom Teeth〉のRinse FM月例番組にも特別ゲストとして登場している。
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