Nick & June、新曲「Anthem」を公開 ニューアルバム『New Year’s Face』は12月5日リリース

Between the DoorsNEWS1 month ago144 Views

ベルリンを拠点とするデュオ Nick & June(ニック&ジューン) が、12月5日にニューアルバム『New Year’s Face』をリリースすることを発表した。プロデュースはグラミー受賞プロデューサー ピーター・カティス(Peter Katis)(The National、Interpol、Sharon Van Ettenなど)。レコーディングは米コネチカット州ブリッジポートのスタジオで行われ、オーウェン・パレット、The Nationalの カイル・レスニック と ベン・ランツ、そして The Antlers らがゲストとして参加している。CD、アナログ、デジタルの各フォーマットでリリース予定だ。

本作は、2023年のEP『Beach Baby, Baby』以来となる新作で、同EPはストリーミング再生数3,000万回を超え、欧州ツアーも軒並みソールドアウトとなるなど高い評価を得た。

そして本日、新曲「Anthem」が公開された。インディーロックを軸に、ドライヴ感のあるドラム、きらめくシンセ、そして都市の上空を横切る合図のように鳴り響く壮大なホーン。荘厳さと軽やかさを併せ持つ楽曲であり、儚くも強い感情を閉じ込めた一曲だ。Nick & Juneはこの曲について「過ぎゆく瞬間や断片を留めようとする歌」だと語っている。憂いと力強さのあいだに息づくような音楽。彼らが追い続けてきた“儚さの強度”が見事に結晶している。

アルバム『New Year’s Face』について

Nick & Juneのふたりは、かつて恋人同士だった。長い関係の終わりに、ふつうなら同じピアノで曲を作ることはないだろう。だが彼らはスーツケースを手にブリッジポートへ渡り、数か月にわたる制作に没頭したという。
その結果生まれたのが、親密さと広がり、繊細さと強靭さを併せ持つ10曲入りのアルバム『New Year’s Face』だ。

リヴァーブに包まれたギター、震えるようなシンセ、柔らかなビート。その上をNickとSuzie-Louの声が溶け合う。Bon IverやVelvet Underground、Big Thiefを想起させるインディーフォークに、Beach HouseやLana Del Reyのドリームポップ、The NationalやSt. Vincent、Mazzy Starのオルタナティブロック的要素が交錯する。

タイトル曲「New Year’s Face」は、夢の中のような曖昧な導入から始まり、2人の声が再び出会うように重なっていく。
また「Dark Dark Bright」と「Anthem」では、The Nationalのカイル・レスニックとベン・ランツによる壮大なブラスアレンジが展開される。
「Crying In A Cool Way」では歪んだベースとシンセが溶け合い、冷静と情熱の狭間を描く。
さらに、The Antlersが参加した「2017」と「Pinker Moon」では、子ども時代や成長の儚さをテーマにした美しい音像が広がる。
スペインのシンガー・ソングライター Russian Red と、Sufjan Stevensのコラボレーターとして知られる トーマス・バートレット が共演する「The Boy With The Jealous Eyes」、そしてアルバムのラストを飾る「Husband & Wife」は、楽曲というより鎮魂歌のように幕を閉じる。

Nick & Juneが描く“はじまりのアルバム”

『New Year’s Face』に収録された楽曲群は、愛、喪失、時間、そして自己発見をめぐる“エッセイ”のような作品群だ。祖父母との会話、幼少期の断片、説明できない一瞬、そして人間であることの脆さと美しさを描いている。
Nick & Juneは語る。「これは別れのアルバムではない。むしろ、私たち自身のデビューアルバムのようなもの。パーソナルで、私たちの最高到達点と呼べる作品なんだ。」

Join Us
  • Facebook38.5K
  • X Network32.1K
  • Behance56.2K
  • Instagram18.9K

最近の投稿

Loading Next Post...