
ロサンゼルスのバンドDummyが、ニューアルバム『do you love the color of the sky?』を10月16日にPolyvinyl Record Co.からリリースすると発表した。アルバムからのリードシングル「Full Spectrum Dominance」とミュージックビデオも公開されている。
Alex Ewell、Emma Maatman、Nathan O’Dell、Joe Trainor、Lance Umbleの5人からなるDummyにとって、2024年のアルバム『Free Energy』とそのリミックス作品『Bubbelibrium DLC』に続く新作となる。
『Free Energy』ではMadchesterやレイヴ・ミュージックの要素を取り入れていたのに対し、『do you love the color of the sky?』では、Seefeel、Windy & Carl、Laika、Disco Infernoなどに通じるポストロックやドローンの要素を軸に、初期Björk、The Sundays、Madonnaの『Ray of Light』などを思わせるポップな要素を組み合わせている。
リードシングル「Full Spectrum Dominance」は、AIによるアートや創作物の価値への影響をテーマにした楽曲。ギタリストのJoe Trainorは、よりヘヴィな曲を作ろうとしていたことから、レコーディング中にバンド内で「nu metal song」と呼んでいたと説明している。そこにタンバリンを加えることで、Deee-LiteとDeftonesを組み合わせたようなダンサブルな要素を取り入れたという。
キーボード/ボーカルのEmma Maatmanは、この曲を「Technofeudalism bop」と表現し、AIを新たな錬金術のように扱うテクノロジー企業の億万長者たちについて言及している。楽曲では、人間がこれまで生み出してきた知的財産や集合的な創作物がAIの発展に利用されている状況を、錬金術の概念と重ねて描いている。
「Full Spectrum Dominance」のミュージックビデオは、Matt Wells(POST MAN)が監督・アニメーションを担当。3Dアニメーション、ファウンド・イメージ、モーション・グラフィックスを組み合わせ、AIを現代の錬金術として捉えた映像作品となっている。1990年代後半のUKミュージックビデオやサイバーパンク映画、初期CGデモンストレーションなどから影響を受けて制作された。
Dummyは『Free Energy』のリリース後、約150日間にわたってツアーを行い、約113公演を実施。米国各地に加えてヨーロッパでもツアーを行い、以前より大きなステージで演奏する機会を経験した。
メンバーは、こうしたライブ活動がバンドの音楽にも大きな影響を与えたと説明している。今回のアルバムも、ライブでそのまま再現することを前提にした制作ではなく、これまでの活動を通して得た経験を新しい作品へ反映させている。
『do you love the color of the sky?』は、Dummyがこれまでのサウンドを引き継ぎながら、AIや創作、現代社会への視線を歌詞に取り入れた作品となっている。
Dummyのニューアルバム『do you love the color of the sky?』は10月16日にPolyvinyl Record Co.からリリースされる。