by Don Doblados

Wealthy Womenがデビューアルバム『Children』をリリース

Between the DoorsNEWS4 hours ago5 Views

by Don Doblados

サンフランシスコを拠点とする3人組Wealthy Womenが、デビューアルバム『Children』をリリースした。Neurosis、SUMAC、Autopsyなどの作品で知られるScott Evansをプロデューサーに迎え、オークランドのAntisleep Audioでレコーディングされた全8曲を収録している。

『Children』は、2025年のアメリカで生活する中でバンドが感じた怒りや絶望、無力感を背景に制作された作品。トランプ再選後の社会状況を受け、トキシック・マスキュリニティや若い男性のオンライン上での過激化、移民政策がもたらす人道的な問題、現代の戦争などをテーマとして扱っている。

バンドは今回のアルバムについて、2年間にわたって楽曲を書き、推敲し、レコーディングを重ねてきた作品だと説明。2025年のアメリカで感じた社会への怒りや絶望、無力感を音楽へ変換し、同じような感情を抱いた人々と共有できるものにすることを目指したという。

収録曲は、社会的な怒りや悲しみを軸にしながら、風刺やブラックユーモアも交えて異なる視点から現在の社会を描いている。

「37 Days」は、8人の同僚が殺害された攻撃後にイスラエル軍によって拘束されたパレスチナ赤新月社の救急隊員Asaad al-Nasasraを題材としている。「Men of the West」では歴史上の紛争を通して恐怖や勇気、閉塞感を描き、「Take It Back」では厳しい移民政策を支持していた女性が移民取り締まりの仕組みに巻き込まれていく状況を描いている。

「Atheist Wife」はラブソングの形式を借りながら、キリスト教ナショナリストによる女性観を風刺した楽曲。「Worst Date」はManosphereに広がる女性蔑視を扱い、「Shit Breaks」では家庭内暴力をめぐる個人的な体験をもとに、夫婦間の暴力を描いている。

2024年末に書かれた「Siege」は、トランプ政権の2期目をテーマにした楽曲。そしてアルバムのタイトル曲「Children」は、ガザとウクライナで命を失った子どもたちへの哀悼で作品を締めくくる。

Wealthy Womenは、Don Doblados(bass)、Andrew Harms(drums)、Peter Sisk(guitar/vocals)によるサンフランシスコのトリオ。メンバーそれぞれが異なる背景を持ち、フィリピン系移民の家庭に生まれたDon、カンザス州出身のAndrew、アイルランド出身で2017年にアメリカへ移住したPeterという構成になっている。

主なソングライターでもあるPeterは、最初のトランプ政権が始まった時期にアメリカへ移住し、その後の社会の変化を外部から見てきた経験を持つ。バンドは、こうしたメンバーの異なる背景から生まれる視点を『Children』の制作に反映させている。

サウンド面では、社会的なテーマの重さに合わせるように低く設定されたチューニングを用い、怒りと悲しみを行き来する8曲を構成。Scott Evansによるプロダクションも、NeurosisやSUMAC、Autopsyなどで知られる彼の音楽的背景とバンドの方向性を共有するものとなっている。

『Children』は現在、各音楽配信サービスおよび購入可能なフォーマットでリリースされている。

Previous Post

Next Post

Loading Next Post...