
ニュージャージー州アトランティックシティで1988年に結成されたDeardarkheadが、「In Another Life」のミュージックビデオを公開した。同曲は、7月10日にFertile Crescent Recordsからリリースされた『The Pendulum Swings』に収録されている。
「In Another Life」は、伸びやかなギターとメロディックなベースを軸に、クリアなギター・アルペジオやファズを効かせたトレモロ、ドローンのように響くリズムが重なった楽曲。過去にあり得たかもしれない別の人生を思わせる内省的な雰囲気を持ち、ドラマーのRobert Weissはリズミックなドローン部分でシタール・ミュージックからも着想を得たという。
今回の映像を手がけたのはイタリアの映像作家Francesca Bonci。The Dandy Warhols、Federale、Pete International Airport、SlowdiveのRachel Goswell、Tombstones In Their Eyesなどの作品にも携わっており、Deardarkheadのギターを中心とした音楽性を映像化している。
『The Pendulum Swings』は、Deardarkheadにとって前作から26年ぶりとなるアルバム。全10曲を収録し、シマーなギター、脈打つベース、力強いドラムを組み合わせながら、サイケデリックなギター・ロック、ポストパンク、ドリームポップ、シューゲイズ、アンビエント寄りのパッセージを行き来する作品となっている。
アルバムはフィラデルフィアのMiner Street Recordingsでレコーディングされ、Brian McTearとAmy Morrisseyがプロデュース、エンジニアリング、ミックスを担当。The War on Drugs、Kurt Vile、Sharon Van Ettenらの作品にも携わってきた両者とともに制作され、マスタリングはGrammyノミネート経験を持つJoe Lambertが手がけた。
現在のDeardarkheadは、ギタリストのKevin Harrington、ドラマーのRobert Weiss、ベーシストのJames Maliziaによる3人編成。2009年にボーカリストのMichael Amperが脱退して以降、バンドは歌を中心としない、メロディとテクスチャーを重視したインストゥルメンタル作品へと軸足を移している。
アルバムでは「In Another Life」のほか、「Coming Undone」「Tomorrowland」「Black Pearls」「The Pendulum Swings」などを収録。ドラム・ループ、変則的なタイム・シグネチャー、Ebow、Bass VI、複数のギター・レイヤーなどを取り入れ、楽曲ごとに異なるアプローチを試みている。
収録曲「Letting Go」では、The Psychedelic FursやNada Surfなどとの活動で知られるキーボーディストJoe McGintyが参加。追加のレイヤーを加え、楽曲の空間的な広がりを補っている。
Deardarkheadは1988年の結成以来、Supergrass、The Psychedelic Furs、Everclear、Nothing、The Lilysらとの共演を経験。1998年に『Unlock the Valves of Feeling』を発表したほか、2011年にはCaptured Tracksから初期音源をまとめた『Oceanside: 1991-1993』をリリース。2016年にはSaint Marie RecordsからEP『Strange Weather』を発表している。
『The Pendulum Swings』は現在、Spotify、Apple Music、Bandcampなどで配信中。CD、デジタル、180グラム・ヴァイナルでも展開されている。