
日本の詩人・シンガーソングライター、佐藤奈々子(Nanaco Sato)が、新曲「Lust – Love Underground」を公開した。9月25日にGearbox Recordsからリリースされるニュー・アルバム『LUST』からの楽曲で、先行シングル「A Bullet Hole In My Ear」に続く新曲となる。
「Lust – Love Underground」は、1996年から1997年にかけてロンドンのMaison Rouge Studiosで録音されたアルバムの中で、最初にレコーディングされた楽曲。佐藤はロンドンでDan BoutwoodとSusumu Osadaがギター、James Denhamがベース、Charlie Priceがドラムを担当したセッションに参加し、その日の気分やインスピレーションに合わせて持参した詩を選び、ミュージシャンとともにライヴ・セッション形式で楽曲を作り上げていったという。
佐藤は「Lust – Love Underground」について、Dan Boutwoodのギターのイントロを聴いた瞬間にバンドの素晴らしさを感じたと振り返り、楽曲のダークでグランジーな雰囲気や繊細でリリカルな質感、そこを貫く勢いについて語っている。
『LUST』は、録音から29年間佐藤のクローゼットに保管されていた作品。Danny Cummings(Dire Straits / Bryan Adams)、Brinsley Ford(AZWAD)、Dan Boutwood、James Denham、Charlie Priceら多くのミュージシャンが参加し、即興的なジャム・セッションを軸とした録音が収められている。
収録曲では、アブストラクトなジャズ・ボーカル、チベット音楽、サイケデリック・ポップ、グローバル・リズム、アヴァン・ロック、シタール、ファンク・ロックなど、さまざまな音楽的要素が展開される。佐藤は制作について、自身が書いた多くの詩からその時の気分に合うものを選び、曲の方向性を示すキーワードを共有しながらジャム・セッションを行ったと説明している。
アルバムには、4月に公開された「A Rolling Stone From Heaven」も収録。同曲には、Pentangleで知られる故John Renbournがゲスト・ギターで参加し、B面にはBasement JaxxのSimon Ratcliffeによるリミックスが収録されている。
1955年東京生まれの佐藤奈々子は、1970年代から音楽活動を続け、1990年代には渋谷系の動きとも関わった。これまでNippon Columbia、EMI Japan、Bella Unionなどから作品を発表し、Cocteau TwinsのSimon Raymondeがプロデュースした1998年のアルバム『Luminous Love』をはじめ、Moonriders、加藤和彦、Pizzicato Fiveらとも共演している。また、写真家・映像作家としても活動し、パリでの短編映画制作やニューヨーク大学での映画制作の研究など、音楽以外の分野でも活動してきた。
『LUST』は9月25日にGearbox Recordsからリリースされる。