
ロンドンのバンド、Veronica Fallsが2011年に発表したセルフタイトルのデビューアルバム『Veronica Falls』を、15周年記念デラックス・エディションとして11月27日に再発する。北米ではSlumberland、UK/EUではBella Unionからリリースされ、現在予約注文を受け付けている。
今回の再発盤には、同時期に録音された9曲を収録したボーナスディスクが追加される。Side CにはRolling Stones「Under My Thumb」、Slumber Party「Sooner or Later」、The West Coast Pop Art Experimental Band「Eighteen Is Over the Hill」、Eurythmics「Thorn in My Side」、The Verlaines「Joed Out」の5曲のカバーを収録。Side Dには初期シングルのB面曲4曲と、さらに1曲のカバーが収められる。
Veronica Fallsは今回の再発について、デビューアルバムのリリースから15年が経ったことを「少しシュール」と振り返りながら、この時期に発表したすべての楽曲をひとつの作品としてまとめる機会になったと説明している。また、2018年に亡くなったPatrick Doyleのレガシーを称えるとともに、彼が大切にしていたLos Angeles LGBT Centerへの寄付につなげる意向も明らかにしている。
今回の発表に合わせて、アルバム収録曲「Starry Eyes」も公開された。同曲はRoky Ericksonのカバーで、もともとは「Found Love in a Graveyard」のB面として発表されたもの。
「Starry Eyes」についてバンドは、Veronica Fallsの初期に録音された楽曲で、最初のシングルに収録されたと説明している。Roky Ericksonによる原曲をバンド独自の形にし、ファンからも支持され、ライブでは毎回のように演奏していたという。2009年にHoxton Squareでバンドと共有していたスタジオで、友人のRory Attwellが録音を担当し、2曲を数時間で録音したことで、現在も生々しくプリミティブな感触が残っているとしている。
2011年に発表された『Veronica Falls』は、クラシック・ポップやインディーポップのメロディを軸に、ゴーストや破滅的な恋、死、恐怖といった題材を扱った12曲を収録。Roxanne Clifford、James Hoare、Marion Herbain、Patrick Doyleによる4人編成で、きらめくギター、荒々しいリズム、絡み合うボーカルを組み合わせた作品となっている。
アルバム制作では、当初ヨークシャーで録音を行ったものの、楽器を一つずつ録音する従来型の方法ではライブでのエネルギーや spontaneity が失われたとバンドが感じたため、そのセッションを中止。その後ロンドンへ戻り、WappingのSmokehouse studioで3日間にわたってメンバー全員が同じ部屋で演奏しながら再録音したという。
Veronica Fallsは2009年にCliffordとDoyleがグラスゴーからロンドンへ移り、Hoareと出会ったことをきっかけに結成され、その後Herbainがベースで加入。「Found Love in a Graveyard」や「Beachy Head」といったシングルを発表し、UK、ヨーロッパ、アメリカでツアーを行った。
その後、2013年にはセカンドアルバム『Waiting for Something to Happen』を発表。メンバーはそれぞれ別の音楽活動へ進み、Patrick Doyleは2018年に亡くなった。今回の15周年記念再発盤では、デビュー期に発表された楽曲やカバー、B面曲などをまとめ、当時の活動を振り返る内容となっている。
