
ロンドンを拠点に活動するTV Priestが、新曲「Just So You Know」を公開した。11月6日にAMK/Kartel Music Groupからリリースされるニューアルバム『Cartoons』からの新曲で、あわせてUKヘッドラインツアーの日程も発表されている。
「Just So You Know」は、厳かなストリングスで幕を開けた後、グルーヴを効かせたインディーロックへと展開する楽曲。複数の楽器が重なりながら形を変えていくアレンジと、フックを備えたCharlie Drinkwaterのボーカルによって、『Cartoons』で試みられている新たなサウンドを示している。
ボーカルのCharlie Drinkwaterは、「Just So You Know」を「相手がテクノロジーになっている別れの曲」と説明する。自分自身の考えを持つ前からスマートフォンをスクロールし、常時接続された状態でTo Doリストを処理し続ける日常と、その中毒性を描いた楽曲だという。
Drinkwaterは、テクノロジーによって一日中小さな刺激を受け続ける一方、その反動として疲弊していく感覚を歌詞に込めている。そして、自分が続けているこうした行動が本当に自分自身や周囲にとって良いものなのかを問いかけている。
TV Priestは2021年の『Uppers』、2022年の『My Other People』に続き、社会や日常に対する観察を作品へと取り込んできた。新作『Cartoons』では、これまでの作品に見られた緊張感を残しながら、より多様な楽器や電子的なサウンドを導入している。
アルバムではピアノやフィドル、加工された鳥の鳴き声なども使用。デジタル技術と自然の交差点を探るように、これまでのTV Priestとは異なる音の組み合わせを取り入れている。
『Cartoons』の制作は、Charlie DrinkwaterとAlex Sprogisが約2年間かけて進めたもの。制作期間中には、コラボレーターや友人を含むより多くの演奏者を迎え入れ、バンドとしてより共同的な制作環境を作ったという。
Drinkwaterによれば、アルバムではアメリカン・オルタナティブ・ロックと電子的なプロダクションを組み合わせ、Alex Sprogisのギター、プログラムされたドラム、フィールドレコーディング、デジタルデータのサンプル、ダンスミュージックから影響を受けた低音域などを組み合わせている。
また、これまでよりもメロディを前面に出したボーカルにも取り組んでおり、自身の歌声を隠すことなく、より直接的に歌うことを意識したという。
『Cartoons』で扱われるテーマには、混乱や監視と安全な場所、現代社会における人間の居場所に加え、仕事、家族、愛情、そして自分自身との向き合い方などが含まれている。Drinkwaterは、これまで外側へ向けていた視線を今回は自分自身へと向けた作品だと説明している。
今年、TV Priestは「The Mud Never Dries」と「Love Song (A Good Kind of Weapon)」も公開しており、「Just So You Know」は2026年に発表された3曲目の新曲となる。
ニューアルバム『Cartoons』は11月6日にAMK/Kartel Music Groupからリリース。発売週にはUKでインストア公演を行うほか、ハロウィンにはロンドンのBlondie’sでCrowsのスペシャルゲストとして出演する。その後、2027年初頭にはUKヘッドラインツアーを予定している。